７月１８日（ゆきえの日記より）
私たちはまたホーリーローリーマウンテンに入っていったわ。たくがちょっぴり逞しくなって、私とすみげを励ましてくれた。
ぱうえるのためにも、ママの為にも、イースターのみんなのためにも････それだけじゃない。世界中の人のためにも私たちは落ち込んでる暇なんてないわ。
いいえ。何よりも自分のため。自分で決めた事を最後までやり遂げる。そのために私たちはホーリーローリーマウンテンを登ったわ。
ロボットと戦車の残骸を踏み越えて進んでいくと、湖が。ボートがあったけど壊れてて。でも、たくがあっという間に直したので私たちはそれに乗って向こう岸を目指したの。
湖の真ん中あたりに差しかかったその時だった。渦巻きが起こって、私たちはそこに吸い込まれていった。今度こそもう駄目かと思ったけれど、地下の研究所に辿り着いたの。
中は人がいなくて。ネズミも出ないくらい静かだった。ガラスの向こうに魚が見えて、水族館みたいだったなぁ。
進んでいくと、大きな赤いロボットを見つけた。と言っても私たちに襲いかかって来たのとは違うタイプ。これが突然しゃべり出したから驚いたわ。
ロボットの名前はイヴ。作ったのはジョージっていう人････これがびっくり！すみげのおじいさんなの。おじいさんは宇宙に連れて行かれた事があるらしくて、そこでこんなロボットの作り方を覚えたのかしら？
そのイヴはすみげを守るのが自分の使命だって。
イヴが動き出すと、そこら中のガラスにヒビが入って、突然水が入りこんできたの。イヴは私たちを抱えて、物凄い勢いで地上に飛び出して、早速私たちを助けてくれた。
外はすっかり暗くなっていたので、私たちはイヴに守られながら眠ることに。
とっても頼もしい仲間ができたわね。よろしくね、イヴ。
