７月３日（たくの日記より）
今日は何となく朝早く目がさめたので、１人で展望台までいってみた。望遠鏡を覗いてると、突然小型ロケットが展望台めがけて飛んできて、ぼくは腰をぬかしそうになった。
そのロケットには人が乗ってなくて、ぼくは興味本位で乗り込んでみた。するとハッチが勝手に閉まって、勝手に飛び出しちゃった。周りのスイッチとかを押しまくろうにも、変なのを押して自爆なんてされたら大変なのでじっと我慢。
すると近くの小さな島に着陸。そこには科学者の人が何人かいて、色々研究してるみたい。今度時間ができたらいろいろ教えてもらおう。ロケットでいつでもおいでって。
町に戻るとすみげとゆきえがぼくの事を探し回ってて、ゆきえが「心配かけないで」って怒ってた。
合流した所で、あんまり会いたくない人に見付かった････戦車を貸してくれたおじさんだ。
ぼく達はとにかく謝った。おじさんはとりあえず許してくれたけど、２００ドルを要求してきた。大した金額じゃなかったけれど、子供にお金を請求するのは微妙だと思った･･･けど言わなかった。
お金払うと、おじさんは代わりにライブチケットをくれた。興味ないから行っといでって。やっぱり良い人なんだなぁ。
なんて思ってる暇もなく、悪そうな人にからまれた。ブラックブラッド団っていうのの一味らしい。暴走族か何かかなぁ？
でもその絡んできた人は大した事なくて、ぼくがエアガンでおでこを一撃したら逃げてった。
で、３人でライブハウスへ。もちろん３人とも初めてでとても緊張したんだけど、昼間だった事もあって人も少ないし、肝心のライブもやってなくて。とりあえず隅っこの方で座ってたらおねーさんが「ビールおごってあげる」って。すみげが思わず付いて行きそうになってたけど、さすがにそれはやばいので止めておいた。
支配人みたいな人があくびしてたので話し掛けてみると「歌ってみないか？」って。これまたすみげが乗り気になってて。彼はどうしてこうも乗せられやすいんだろう？
そしたらゆきえまでがその気になっちゃってて･･･仕方ないのでぼくもステージに。ぼくも乗せられてるよなぁ･･･
ゆきえが歌って、ぼくとすみげが踊る。恥ずかしかったしメチャクチャだったけど、見てた人が拍手してくれて嬉しかった。
なんて思ったのも束の間。筋肉モリモリでサングラスかけた人がいきなりステージに上がってきた。ブラックブラッド団のリーダーだった。仲間の仕返しに来たから、１vs１で戦えとか言ってすみげと決闘。リーダーは力は強そうなんだけど、すみげのほうがすばしっこくて結局二人とも同時にバテちゃった。
話を聞くとその人はぱうえるって名前で、ホーリーローリーマウンテンでバケモノに両親を殺されちゃったんだって。それで仇をうちたいって。ぼくらも目的地は同じだから一緒に行く事に。
ぱうえるは強い。
ぼくなんか比べ物にならなかった。
だから、ぼくはパーティを抜ける事にした････。朝であった科学者達にもう一度会いたかったってのもある。
すみげ、ゆきえ。そしてぱうえる････ちょっとの間だけ、さよならだ。
