７月２日（ゆきえの日記より）
今日は予定通り、イースターへ向かったの。すみげのテレポーテーションは行ったことのある場所しかいけないから、歩いていく事に。
途中のアドベント砂漠ですみげとたくを説得して、戦車を貸してくれたおじさんのところに行ってみたんだけど、もういなかった。
このあたりの猛獣とか宇宙人みたいなのはとても強くて、すみげとたくの攻撃だけじゃどうにもならないことがあって。そんな時は私の出番！
私も戦いになれてきたのか、どんどん新しい超能力がひらめくの。
途中、不思議なサボテンに出会った。そのサボテンは私たちが近付くと、急に歌いだした。
せつせつと歌いつづけた。私たちはそれをすぐに覚えこんだ。
それでそれで、イースターに到着･･したのはいいんだけど･･･本当に大人が一人もいなくって、子供たちばっかり。かわいそうだけど、ここにずっととどまって世話してあげるわけにもいかないし････。
話を聞くと神隠しっていうよりは、さらわれたみたい。UFOみたいなのに乗せられて、バレンタインって町の向こうの山に連れて行かれたって。
当然！私たちはさらわれちゃった大人たちを助けに行こうって話になって。
寂しがってる子もいたんだけど、けっこうしっかりした子達もいたのでしばらくは大丈夫みたい。第一、私たちだってまだ子供だけどこうしてちゃんと旅してるもんね。大人なんかに負けないんだから。
イースターを後にして、バレンタインへ向かったんだけど･･･途中の湿地帯がもうジメジメしてて最悪。なんか気持ち悪いタコみたいな宇宙人も襲ってきたし･･･。
途中で小さな家があったの。そんな不便で危ない所にわざわざ住もうとするなんて、よくわかんない。
訪ねてみると、ピッピって女の子が。すみげのお友達らしいんだけど、何か馴れ馴れしかったわ。すみげもデレデレしちゃってバカみたい。
外に出てびっくり。ゴミ箱の中から男の人の声が。
しかもそれがたくのパパだって言うからまたびっくり。何でこんなところでゴミ箱に入ってるのかは結局わからなかったけど、面白い人だった。
「弱虫だからかばってあげてくださいね」なんて言われちゃった。
すみげはボーっとしてるし、たくは弱虫ときたら私がしっかりしなきゃね！
その後道に迷っちゃったけど、何とかバレンタインに到着。疲れたのですぐにホテルへ。
明日も頑張らなきゃ。
