６月１６日（すみげの日記より）
きのう友達になったたくと一緒に、今日はダンカン大工場へ向かった。ペンシルロケットよりもすごいロケットがあるので一目見たいそうだ。ぼくもちょっと見てみたかった。
ちょっと遠かった。工場には人はいなかった。ただ、入り口は野良犬が守ってた。たくがエアガンで犬を撃退し、中を探検した。
と言っても似たような風景が続くので、それ自体はあまり面白くなかった。たくはアッチコッチ見て興奮してたけど、ぼくはよく分らない。
小さな部屋にそれはあった。ペンシルロケットより巨大なロケット。
たくは目を輝かせてそれを観察した。
「成る程･･このスイッチをオンだな。…きっと。あっ」
「えっ？」
轟音と共にロケットは天井を突き破り、どこかへ飛んでいった。ぼく達はポカンと口をあけて天井の穴を見つめていた。
とりあえずすぐにホテルに戻って、おとなしくしていた。誰かの家に落ちたりしてないことをひたすら願った。
